『茶は八女、八女といえば茶』江戸時代に歌われた言葉です。
全国でも有名な八女茶は、ここ福岡県八女市黒木町笠原地区でおこりました。
その起源は古く、1406年、秋田県出身の周瑞禅師という禅のお坊さんがいました。このお坊さんは中国の蘇州霊巌寺に留学して茶の種子を持って帰国し、日本全国を旅しました。旅の末に、筑後の国鹿子尾村(現在の笠原)に辿り着いた周瑞禅師は、その風景が留学の地蘇州霊巌寺に似ていたため驚かされました。また、この地はお茶の栽培にも適していることもあり、この地に笠原霊寺を開山しました。そして禅の修行に励む傍ら、持ち帰った茶の種子を土地の庄屋に与え、製茶の技術を伝授しました。これが八女茶の発祥と云われています。
そしてその製茶の文化は隣村(星野村など)に伝わり、やがて八女全体の山間地へ。
私たちは、この笠原霊巌寺のすぐそばに茶畑を持ちます。標高は400メートルほどの霧深い山間地で、朝晩は冷え、お茶の栽培に適した天恵の地です。ここ笠原で、完全無農薬無化学肥料で、あらゆるこだわりを持った健康で美味しいお茶作りに励んでいます。
土作りは、農業の基本中の基本です。
無農薬や自然農法で農法で作られるお茶は、化成肥料を入れないため、旨みがないと言われますが、私たちは、自社でたい肥小屋を持ち、こだわった堆肥づくりをしています。
堆肥の原料には、キノコの廃菌床、もみ殻をベースに、魚のアラ、菜種の油かす、麻炭などを使用し、堆肥舎で時間をかけて何度も切り返し、発酵させた堆肥を毎年春と秋に畑に撒きます。
キノコの廃菌床は、米ぬかやおがくずなどが原料とされていて、窒素分を多く含みます。米には、近年の農業で注目されているケイ酸が多く含まれていて、それを米ぬか、もみ殻で補給しています。魚のアラは、魚屋さんでは廃棄物として処分されますが、リン酸や旨味成分であるアミノ酸が多く含まれているので、私たちの堆肥を作るのには欠かせないものです。これらを原料に堆肥を作っていますが、ここに麻炭を投入することで、堆肥の働きを最大活性化させます。良い土には、良い菌が多分に含まれていて、ふかふかな土になります。
切り返す度に発酵熱でほくほくとほめく堆肥は香ばしそうで、毎年施肥の時期が楽しみでもあります。
窒素分、リン酸分、カリウム、菌の働き、酵素の働きで土を肥やします。
私たちは化学肥料に負けない肥やしを作る努力を惜しまずに行なっています。
毎年毎年ふかふかになっていき、また、生える雑草の種類も変わってきていて、またお茶の味も毎年美味しくなってきています。
『それでもまだまだ足りない土作り』
50年もたい肥による土作りをしてきた私達の先生である大幸園の大橋鉄男さんの口癖です。
私たちもこの堆肥農業、精神性を引き継ぎ、未来に伝承していかなければならないと考えています。
お茶は古くより、嗜好品であるとともに、薬用品としても使われてきました。
お茶に含まれる成分には、カテキン、カフェイン、テアニン、ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンE、β-カロテン、葉酸、サポニン、フッ素、y-アミノ酩酸、ミネラル、クロロフィルなどがあります。
その効能として心臓病予防、風邪やインフルエンザの予防、ガンなどの成人病予防、食中毒の予防、虫歯予防、動脈硬化や脳卒中の予防、血圧降下予防、肥満撃退、ボケ防止、糖尿病予防、コレステロール値の低下、記憶力の向上、集中力持続、眠けさまし、口臭予防、機能性障害の予防、ストレス解消、二日酔い防止、など。
人間の健康によい影響を与えるとされる成分が多く含まれており、実に多様な効果・効能があります。
私たちは、昨今の農薬、化学肥料を主体とした農業を否定します。
せっかく人体に良い影響のあるお茶を、農薬による害を持つものとすることはその存在意義に反し、また次世代に残る土、自然との共生を考えて、無農薬による栽培を行なっております。
また、私たちは有機JAS認証も取得していますが、有機JASにより使用を認められた農薬も使わず、完全無農薬農法を行なっています。
夏場は草刈り、草取りが大変ではありますが、それが本来あるべき農業のあり方と考え、毎日汗を流しております。
そして取れたお茶は全て自前の工場で製造し、パック詰まで自分たちで行います。私たちの商品は一度も他の人の手に触れることなく、お客様には安全で、安心のできる状態で消費していただけることを優先に考えています。
農園名 | 徳柴農園 |
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所在地 | 福岡県八女市黒木町笠原6117 |
tokushiba.teas@gmail.com | |
代表者 | 堀内 利治 |
電話番号 | 090-6923-6515 |
SNS | FACEBOOK Instagram Tokushiba Tea |
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